テレビのニュースなどで「インフルエンザが流行っている」とか職場で風邪をひく人が出始めたとき、ご自身のちょっと痰がからんだりすると、「あれ、風邪の引き始めかな」と疑う人も多いかもしれません。秋冬の乾燥しやすき気候だと、喉まわりがすっきりしないこともありますよね。
このようなとき、多くの人がとる行動が、風邪を疑って薬を飲んだり、乾燥対策として加湿器を置いたりすることだと思いますが、実は東洋医学では、私たちの体には経絡と呼ばれるエネルギーの通り道があり、その経絡を刺激することで体の不調を改善できると考えられています。
このような知恵・知識があると、身体は結局1つで繋がっているんだなということが実感できます。
今回は、その中でも特に、呼吸器系に深く関わっている肺の経絡に注目し、痰のからみを解消するツボをご紹介します。
経絡(けいらく)とは
肺の経絡とは
「肺の経絡」というものがありまして、これは体の中心から手に向かって伸びる経絡で、呼吸器系はもちろん、皮膚や消化器系など、体の様々な部分とつながっています。この経絡が滞ると、呼吸が浅くなり、痰が絡みやすくなるといわれています。
痰のからみを解消するツボ
位置:手首のしわのすぐ上、親指側の骨の際
効果:肺の機能を高め、呼吸をスムーズにする。気道を清浄にし、痰を排出する。
位置:鎖骨の下、胸骨のすぐ外側
効果:肺の機能を高め、呼吸をスムーズにする。気道を清浄にし、痰を排出する。
ネット検索してみると、よく「鎖骨から指1本分下」とか「1.5本分下」はたまた「2本分下」と書いてあることもあります。人の身体のサイズって全く同じではないので、万人に共通して「指何本分下」とは言えないので、そのような様々な表記になっています。
経絡・ツボが凝り固まらないように
よく言われることですが、デスクワークをするときはなるべく1時間に1回は我に返り、胸を広げるなどのストレッチを忘れないようにしたいものです。
注意点
上述しましたが、ツボの位置は人によって多少異なるため、参考程度にしましょう。
まとめ
肺の経絡を指圧することは、薬に頼らず、自然な方法で痰のからみを解消するための有効な手段の一つです。日々のセルフケアに取り入れることで、より健康な体を目指しましょう。