
足の三陽経の一つ(足の少陽胆経、下腿、足の解説)を行います。
膝下の三陽経はつぎのとおりです。
下腿は膝の弁慶の泣き所から、外側と膝裏はすべて陽経の領域になりますので、足の太陽膀胱経は一番後面の膝裏(下腿後面)。
足の陽明胃経は、陽経では一番前面(下腿前外側)、足の少陽胆経は胃経と膀胱経の間で側面(下腿外側面)を流れているのがわかります。
胆経の流れがわかった所で、下腿・足の少陽胆経の並びを順に書き出し領域ごとに分け、膝、下腿〜の経穴を順にあげていきましょう。
陽陵泉穴→陽交穴→外丘穴→光明穴→陽輔穴→懸鐘穴→丘墟穴→足臨泣穴→侠渓穴→地五会穴→足竅陰穴 の順になります。

次に この陽陵泉穴~足竅陰穴までを、下腿、足首、足先 の領域別にで分けていきましょう。
足首:丘墟穴
足先:足臨泣穴→侠渓穴→地五会穴→足竅陰穴 に分かれます。
並びを覚え、この大体の領域に分けて理解する事が大切になるんです。
では一つ一つ解説していきましょう。
まずは、下腿の尺度を測る事が大切です。
下腿の陽経はすべて、外果尖〜膝窩中央【膝窩横紋、膝蓋骨尖端】で1.6尺で計ります。
※下腿の陰経は1.5尺で計りますから混同しないよう注意しましょう

まずは これを忘れないように覚えましょう!
下腿の胆経を計る上では、腓骨頭・外果、そして腓骨の全容を掴む事が大切です。
陽陵泉穴ー腓骨頭の前下方






この陽陵泉穴~外果尖1.4尺が下腿の胆経(陽陵泉穴→外丘穴→陽交穴→光明穴→陽輔穴→懸鐘穴)を計る上での指標になります。
この指標はすべて腓骨沿いになるので、今度は腓骨の触診をしてきましょう。(腓骨頭から外果までが腓骨になります)


陽交穴―外果尖の上7寸│腓骨の後、外丘穴―外果尖の7寸、腓骨の前方
【外丘穴と陽交穴の探り方】その高さで、腓骨の後方にあるのが陽交穴、腓骨の前方にあるのが外丘穴になります。
※陽交穴【腓骨の後ろ】の次は外丘穴〜懸鐘穴まで腓骨の前に経穴が並ぶ!
それを踏まえた上で、腓骨の前に並ぶ外丘穴から続く光明穴、陽補穴、懸鐘穴と取穴していきます。
外果尖から腓骨を前後からつまみあげていけば確認できるので、陽陵泉穴から外果尖のちょうど中点を確認しよう。

外果尖から上7寸上には他にも経絡経穴がある
外果尖から上7寸上には 前から 下巨虚穴(胃経) 外丘穴(胆経) 陽交穴(胆経) 膀胱軽(飛揚穴)とならぶ光明穴―外果尖の上5寸、腓骨の前、陽輔穴―外果尖の上4寸

懸鐘穴ー外果尖の上3寸 腓骨の前と同じ線上に経穴がある 膀胱経の附陽穴

下腿が終わった所で足首【外果周辺】にある、丘虚穴を取穴していく
丘虚穴ー外果尖の前下方 長指伸筋健の外側の陥凹部


足首前方を通る前脛骨筋腱、長母指筋腱、長指伸筋健の確認法

内果から外果の間の足関節前面を、内から前脛骨筋腱、長母指筋腱、長指伸筋健の順で配列してきます。
内果のすぐ外側を指で押さえながら、足を背屈しやや内側に倒しましょう(内反)。
そうすると、内果のすぐ外側から大きな腱が触れます。
これが前脛骨筋腱。これをしっかりつまみ輪郭を確認します(赤色)。
ちなみこの前脛骨筋腱の内側が足の厥陰肝経の中封穴にあります。

前脛骨筋が確認できたところで、次は長指伸筋腱の確認です。
長指伸筋腱の確認
前脛骨筋腱を確認出来たら、外果のすぐ内側に指をおきます。
そして今度は、背屈しながら足先を外側に倒します(外反)。そうすると外果のすぐ内側に大きな腱が触れます。
またその腱の先を行くと、足の甲で4指に伸びていくスジも確認できるかとおもいます。これが長指伸筋腱(しっかりつまみ輪郭を確認しましょう)。
ちなみこの長指伸筋腱の外側にあるのが、足の少陽胆経の丘墟穴になります。

さて、前脛骨筋腱と長指伸筋腱が確認できたところで、次は長母指伸筋腱の確認です。
長母指伸筋腱はすぐ隣になる前脛骨筋と同じ足首の背屈内反作用に働くため、背屈内反作用の強い前脛骨筋に隠れて見えにくくなるので、前脛骨筋腱と長指伸筋腱の確認が必要なのです。
では長母指伸筋腱の確認していきましょう
前脛骨筋腱と長母指伸筋腱の腱を確認した後、その間に指をおきます(やや内側の前脛骨筋腱よりに押さえましょう)。
そして 親指を上から押さえて背屈してみましょう。そうすると前脛骨筋腱と長母指伸筋腱の腱との間においた指の下に腱が浮かび上がるのがわかります。
これが長母指伸筋腱(長母指伸筋は母指の伸展にも働くので抵抗をかけると、より働くので腱がわかりやすくなります。
赤色の前脛骨筋、青色の長母指伸筋の間にある緑色の腱が長母指伸筋腱、そしてこの緑色の長母指伸筋腱と青色の長母指伸筋の間にあるのが、解渓穴になります。


足臨泣穴ー第4・5中足骨底接合部遠位陥凹部 第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部
水かきを足首の方に押さえていくとその先は骨と骨に挟まれて狭くなりますよね。
この両側にある骨が、この骨が第4中足指節関節、第5中足指節関節になります。この関節の前(遠位部)が地五会穴 この関節のさらに先が侠渓穴です。


第4.5中足指節関節の前後にある地五会穴と侠渓穴を取穴してから そのまま→方向に第4・5中足骨の間を進め
足臨泣穴を取穴していく
第4・5中足指節関節を乗り越えて、侠渓穴から第4・5中足骨の間を更に進むと骨同士が狭まっていき指が止まります。ここが足臨泣穴になります。
その場所は第4・5中足骨接合部の遠位陥凹部になります。


ポイント:中足骨底付近には多くの経穴が存在する

足の6経絡のうち、腎軽の撚谷穴以外は各経絡とも中足骨底付近に経穴があるのでそれをまとめました。
侠渓穴・地五会穴は穴第4・5中足指節関節関節を中心に取る
第4・5中足指節関節の前(遠位部)が挟渓穴で後ろ(近位部)が地五会穴

ポイント:中足指節関節はめっちゃ経穴が多い!
足の中足指節関節上にある経穴は以下の通り

足竅陰穴―第4指末節骨外側、爪甲角の近位外側1分


足の指先の経穴は、足裏の腎経の湧泉以外は、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分か末節骨内側、爪甲角の近位内方1分。
それ以外の足の経絡においても変わるのは、ここだけ(足の少陰腎経以外)→腎経の湧泉穴は足裏からは始まる。
なので、腎以外の足の井穴で覚えるのは、あと第何指にあるかどうかだけです。