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治療家のための指や腰を痛めないマッサージ塾 坂本指圧マッサージ塾

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【プロ直伝】脊柱・肋骨の触診技術と「垂直圧」を極める指圧のコツ

【プロ直伝】脊柱・肋骨の触診技術と「垂直圧」を極める指圧のコツ
坂本指圧マッサージ塾では、1年を通して全身の指圧マッサージを効率よく、そしてなによりも、施術者の指を痛めないことをモットーとして開講しています。
2026年5月は「背中」の指圧を学びました。

大きな部位ですし、肩こりや腰痛といった“国民的慢性不調”ともいえる大きなコリをほぐすためにも、背中はとても重要です。
だからこそ、非常に凝り固まった患者様や、自分より大きな体格の患者様には、無意識に力でぐいぐい押してしまいがちです。

指圧の精度を飛躍的に高めるためには、正確な「触診」と、解剖学的構造に合わせた「圧の方向」の理解が不可欠です。
この記事では、胸椎から腰椎にかけての効率的なアプローチ方法を解説した技術講習会の様子をレポートします。

1. 脊柱・肋骨の正確な触診法

棘突起(きょくとっき)と棘間(きょくかん)

背中の指圧解説背中の指圧解説背中の指圧解説
  • 棘突起の直上: 指を置いた際、上下に動かすと非常に滑りやすいため、むやみに動かさないこと。
  • 棘間の捉え方: 棘突起の間(棘間)をしっかり挟み込むように捉えると、指が固定され、部位の特定が容易になる。

肋骨間の探り方

  • 一行線・二行線の指標: 棘間から「一寸五分」および「三寸」の部位にツボが並んでいるが、正確に捉えるには肋骨の間を狙う必要がある。
  • 判別法: 肋骨の上を抑えて上下に動かすと大きく滑るが、肋骨の間に指が入ると、上下の骨によって動きが制限される。この「動きの制限」を指標に肋骨間を探し出す。
  • 脊柱起立筋への対処: 筋肉が盛り上がっている一行線付近は判別が難しい。指をしっかり押し当てた状態で上下に振ることで、筋肉の奥にある骨の感触を捉える。

 

2. 臨床で差が出る「効かせる」テクニック

指を滑り込ませた後、さらに効果を高めるためのポイントです。

  • 骨のキワを狙う: 肋骨の間に指を入れた後、上の骨または下の骨の「キワ」にわずかに触れるように圧を当てる。大きく動かす必要はなく、ピンポイントで「トン」と当てる意識を持つだけで、響き方が劇的に変わる。
  • 腰部の触診: 腰椎の横突起(肋骨突起)は幅が広く、ここも肋骨のなごりである。この間から「腰神経」が出ているため、筋肉の溝を正確に捉えて上下に確認することが重要である。

 

3. 面に対する「垂直圧」の徹底解剖

脊柱のカーブ(生理的湾曲)に合わせて、圧の向きを細かく調整する必要があります。


部位具体的な指標(ツボ等)圧の方向
頚椎〜上部胸椎大椎(だいつい)、身柱(しんちゅう)付近上から下向き に下げていく
中部胸椎霊台(れいだい)付近真上 から垂直に
胸腰椎移行部胸椎と腰椎の境目上から下向き に下げていく
腰椎(中間部)命門(めいもん)、腎兪(じんゆ)付近真上 から垂直に
下部腰椎〜仙骨付近大腸兪(だいちょうゆ)付近下から上向き (骨盤の跳ね上がりに合わせる)

背中の指圧解説

【実技確認ポイント】

 

  • 触診のスピード: 熟練者は一瞬で肋骨間を見つけるが、慣れないうちは「上下に振って骨に当たるか」を一つずつ確認すること。
  • 骨のなごりの意識: 腰椎横突起を単なる骨の出っ張りではなく「肋骨のなごり」と意識し、その間を通る神経をイメージして指を入れる。

 



まとめ:指を痛めない背面の指圧方法

背中の指圧応用編
指圧において「面に対して垂直に圧を入れる」ことは基本ですが、部位ごとに細かく変化する骨格の角度を指先で読み取らなければ、本当の意味で「効く」指圧にはなりません。触診でしっかりと溝(キワ)を捉え、適切な方向からアプローチすることを徹底しましょう。

そのためには、まず体の構造を理解し、いろんな体格の人に指圧して練習していくことです。数を踏まなければ、質の向上はあり得ません。

この画像は仰向けの姿勢での背面施術方法です。ストレッチをかけたり患者様自身の体重を利用したりするので、より利かせることができます。応用は次回の講習会でもやっていきます。

坂本指圧マッサージ塾の技術講習会は、毎月第1・第3日曜日の午後に行っています。
参加ご希望の方は必ず事前に、無料ガイダンスにお越しください。