指を痛めない指圧マッサージ塾の坂本周平です。
60代女性の患者様にご協力いただいて、特別講習会を開催しました。
この患者様は片麻痺があり、講習会に参加したある受講生は、「私はヘルパーをしているので、このような(お身体の)方とよくお会いします。とても勉強になります」とおっしゃっていたのが印象的でした。
介護でも治療でも、現場に出ると、麻痺のある方とお会いすることがありますが、施術者の学びのためにお身体を触らせていただく機会はそうそうありません。今回参加した受講生8人は、これまでの塾とはまた違った真剣な眼差しで受講してくださいました。
鍼灸按摩指圧マッサージの専門学校生であり、ヘルパーのお仕事もされている受講生が感想を書いてくださいましたので、こちらでご紹介しますね!
指圧マッサージ特別講習会を受講した塾生のご感想
5月3日の実技講演会は、私達にとって、とても貴重な体験となりました。
先生の施術を受けられる前と後の患者さんの関節の動き幅の違いには驚きました。また先生の治療方針に基づいた施術が、確実に患者さんの心身に凄い効果をもたらしている事を実感しました。
患者さんがもし何も語らなくともお顔の色、表情、お身体の姿勢、動きで充分に感じとれる程の変化でした。
鍼灸に目が向きがちですが、今回の実技講演会によって私はあん摩指圧マッサージを治療の中心に据えて行こうとあらためて思った次第です。今後とも宜しくお願い致します。
(鍼灸按摩指圧マッサージ専門学校3年生、ヘルパー 男性)
患者様の顔色や表情をも観察する
「患者さんがもし何も語らなくともお顔の色、表情、お身体の姿勢、動きで充分に感じとれる程の変化でした」
感想文はLINEでいただいたのですが、この一文を私は何度も何度も読み返しました。ここに目を向けられると、こういうメリットがあるんです。
患者様の顔色、表情なども観察し、読み解くことは非常に大事です。例えば、患者様がご高齢で話すことままならない状況もあるかと思いますし、何の障害も認知機能の低下もなく、いわゆる一般成人の患者様であっても、自覚症状や施術を受けての感想を細かく話せる方ばかりではありません。
緊張してうまく話すことができなくなるのは誰しもあることですから、施術中に患者様の表情を読み解く力をつけておく必要があります。
指圧マッサージをすることによって明らかによくなってきているのに、それに気づかない患者様もいらっしゃいます。
よい変化を見落として「まだこんなに悪い状態が続くなんて…」と悶々と思い続けるとどうなるでしょう。気持ちがネガティブになって、身体も丸まり、血行不良につながり、結果的に身体がよくなるのも難しくなります。
一方で、患者様自身が良い変化に気づけると、「これからもっとよくなるかもしれない!」という明るい未来を想像することができて、心が前向きになり、その前向きな心が身体にも影響を与え、さらによくなっていきます。この好循環を生むためにも、よい変化は小さなことでも伝えてほしいんですね。
身体の動きの変化は気づきやすいですが、今回のようにご自身ではわからない部分(顔色、表情など)を「来られたときより、顔色がよくなられていますよ」とか「穏やかな表情になられていますよ」という感じでお伝えすると、やはり嬉しいものですよね。
中にはまるでお風呂あがり(というか、温泉あがり)のようにほこほこしたお顔になられる方もいらっしゃいます。血行がよくなって、身体も温まったり緊張が緩んだりしたことを、共有できるといいですね。
隠せないくらいの効果・変化を出す
指圧マッサージの効果って、基本的には受けた人にしかわかりにくいものです。ほぐれた・ゆるんだ・軽くなった…というのは、患者様ご本人の体感です。患者様ご本人が体感できる効果・変化を出すのは当たり前で(施術者の自己満足にならないように!)、もう誰が見てもわかるくらいの効果・変化を出して行きませんか。
姿勢がよくなった!歩行がスムーズになった!表情が緩んだ!患者様が何も言わなくても、その変化が駄々洩れな感じ。これくらいの効果を出せるように一緒に技術を磨いていきましょう。
患者様が本当に求めているのは、変化です。「マッサージしてもらって気持ちいい」の、もっと先をいかなければならないのです。そのためには施術者が指や腰を痛めている場合ではありません。身体のことを知り、施術者にとっても患者様にとっても負担のない指圧マッサージを身につけて、一人でも多くの方に『変化』を届けましょう。この技術が、ここにあります。
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