指を痛めない指圧マッサージ塾を開講している坂本周平です。
先日、麻痺のある60代女性の患者様にご協力いただいて、特別講義を開きました。
坂本指圧マッサージ塾では、ただ理論の説明をするのではなく、骨模型や経穴人形はもちろん、まずは自分の手足や一緒に受講している人、私の腕などに触れることをこまめに取り入れています。
それでもやはり、実際に患者様と会ってコミュニケーションを取りながらお身体を触らせていただく事で学べることはたくさんあります。また学校を卒業して、治療院に勤めるにしても、自身で開業するにしても、初めて会う人のお身体をどういう状態になっているかなるべく正確に把握して、施術していかなければならないのです。
今回の特別講習会の受講者は8名でした。その中の現役専門学校生でもある20代男性からご感想をいただいたので、こちらにご紹介させていただきます。
指圧マッサージ特別講習会のご感想
先日の講習は素晴らしく、先生が実施したマッサージによる回復術は、痛みを伴わず、全身を癒し、患者さんが持つ治癒能力を促進させていました。
当にマッサージは、東洋医学が重んじる全身治療を体現する治療法であると思います。
マッサージが持つ無限の可能性を知ることができました。今後も、講習に参加します。ありがとうございました。
(鍼灸あんまマッサージ指圧 専門学校2年生 男性)
患者様の力を信じて指圧マッサージに取り組む
この受講生がとても大切なことを言ってくれました。「患者様が持つ治癒能力を促進させる」ということです。
今回の患者様は片麻痺がありましたが、「麻痺しているから仕方ない」ではなくて、しっかり血流をよくしていくことで、患者様の力を引き出せるんですよね。施術前後を動画で撮っておけばよかったと思うくらいです(受講生は各自で撮っているかと思います!)。
もちろん、1回のマッサージでどこまで変わるかは人によります。ご本人が普段どれだけ身体を動かせているかとか、気温や湿度などにも影響されます。1回で大きな変化が見られても、徐々に戻っていくので、それは一人ひとりに合った感覚でまた指圧マッサージを行っていきます。
それでも少しでも体がほぐれると、心も連動して解れます。これは精神的な話しだけではなく、痛みが軽減したり、動かせる喜びによって心も明るくなります。心が明るくなると、更に体も動かそうという意識が働き、相乗効果が生まれるんですね。
東洋医学が重んじる全身治療
もう一つ、受講生の言葉を借りるなら「東洋医学が重んじる全身治療を体現する治療法」という点です。まずは私たち施術者が指圧マッサージをはじめとする東洋医学の奥深さや可能性を知ってこそ、周りの方にお伝えすることができるんです。
多くの人がどういうときに指圧マッサージを受けたらいいのか、あまりご存知ありません。肩こりや腰痛のときだけじゃなくて、例えば今回の患者様のように麻痺がある方にも有効なんだということを、私たちが発信していかなければならないのです。
受講生さんには、それを知ってもらう機会にもなったら嬉しいです。
不定期ではありますが、このような特別講習会を今後も開いていきます。通常の塾に通われている方を対象としておりますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。