なぜシンプルが良いかというと、初めの頃は技術向上において支障が出やすいからです。開業当初は思っている以上に考えることが多くなります。
もちろん開業前に準備をしますが、それでも開業当初は届け出や集客など、考えることが多く、時間や余裕がない状態です。その折に、多くの施術メニューを考えていると、対応だけで精一杯になりがちです。複数のメニューがある方がいいと思われる患者様もおられるかもしれませんが、まずは最初にきちんと開業体制を築き上げるのが大切です。
シンプルな施術メニューを具体的に
部位で分けない!全身一択!
全身施術1本にする理由は、技術向上にも有効だからです。私も局所治療で短時間メニューを設定していたことはありますが、ただ最初の時期での局所治療、短時間メニュー設定はおススメしません。私の経験上、最初の段階で、局所治療で身体を改善させる技術は非常に難しい!からです。
打ち身や捻挫などの急性外傷以外、「腰痛」なら「腰」、「肩こり」なら「肩」だけが原因であるわけではありません。
身体全身の疲れやコリ、また身体の内臓の疲れなどの多くの原因が折り重なって、一弱点とする場所に症状が出ただけと考るからです。だからこそ全身治療をまず大切にするのです。また全身治療を取り入れるメリットは、「症状」に対しての「身体全身の状態」を念入りに確認できることもあります。(これは触診技術・診断技術の向上に繋がります)
時間は60分~90分1本設定
なぜ60~90分の長めのコース1本で設定するのか? それは、ゆっくり丁寧に患者様の全身の状況を見極め、自分の施術体制を確立させるためです。
最初は触診や施術が未熟であるのは当然のことです。その時に短時間メニュー・局所治療で施術効果を出そうとすると、「手技」がどうしても荒くなりがち。だからこそ長めのコース一本にして、技術向上体制を築いていくことが大切と考えます。
施術体制が築ければ短時間メニュー構築も可能
長めのコース1本でゆっくり丁寧に施術ができれば、短時間で触診が可能になり、施術のポイントも掴みやすくなるので、時間短縮が可能になります。最初は90分で施術し効果を上げていたものも、同じ条件下で60分、45分でも可能になってきます。こうなれば短時間メニューも可能です。私は現在、塾を行っているので塾の体制に合わせる為、60分コース1本のメニューにしていますが、塾を開く前は45分短時間コースもしていました。
もちろん45分でも、その効果は、開業当初の90分間施術していた時よりも上げてます。(ただ私は短時間コースであったとしても、局所だけをするのではなく、短くても全身施術をします)。
だからこそ、最初に短時間・局所治療をして、今度は長めのコースを設定するのは逆に難しくなります。恐らくそうなると、今までオプションにしていた部分をつけるという内容になってしまうでしょう。それでは施術効果は上がりにくいです。
塾長から一言
仕事をしながら触診や施術の技術を飛躍的に向上させていくのは難しいです。だからこそ、こういった施術メニューを考えていくことが大切になります。当塾のコースメニューには、技術指導以外にもこのように開業支援を行っております。
まずは無料ガイダンスにお越しいただき、指圧マッサージを活用したあなたの夢や展望をお聞かせください(^^♪ 今はまだ漠然的でもかまいません、お話ししながら少しずつ見つけていきましょう。お気軽にお越しくださいませ。