こんにちは。坂本指圧マッサージ塾の坂本周平です。
例えば、経穴でない場所でも解剖学的視点から見る(筋の特徴などを知り、コリ・損傷を起こしやすいことを考える)とか、その経穴に関わる筋骨神経を見極めることなどです。いろんな角度からみて触診し、状態を観察していく事が大切です。
今回は経穴でない場所でも、「解剖学的視点から見る」という点から、私が触診技術を上げる為にしている事を一部ご紹介しましょう。
骨標本を触り、骨の形状からポイントを想像し探る
みなさんは骨標本を触っておられますか? 機会あれば触ってみてくださいね。
肩甲骨の模型を触ってみよう
肩甲骨を確認してみましょう。1枚目の写真は、肩甲骨(背面)です。
簡単に部位を説明すると、肩甲骨の真ん中に横一文字に走る骨の細い盛り上がりが「肩甲棘(けんこうきょく)」です。
この肩甲棘を境に、上下に凹みができます。上の凹みが棘上窩・下側が棘下窩です。(他にもありますが今回はこの3つだけ紹介)
なぜここがポイントになりやすいのでしょうか。
それは、この上下にある棘上窩・棘下窩には、それぞれ棘上筋・棘下筋があるからなんです。
特に肩甲棘付近は上下の筋筋膜が張っている部分なので、特に反応が得られます。
実際の肩甲棘の中央から下角の真ん中には「天宗穴」というツボもありますので、この線上はかなりポイントとなります(4枚目の写真の赤ライン)。
触診してみよう
では今度は、実際に蝕知できるか、モデルに対して実践していきます。確認しやすいように、時には骨標本で説明しながら進めていきます。
今回は一部だけをお伝えさせていただきました。
実際の塾では、骨や筋、経穴の細かい特徴を捉えていき、触診技術を上げていくことで、少ない刺激で、より効果的な施術を行えるようになります。