大阪メトロ長堀鶴見緑地線「蒲生四丁目」駅5番出口から徒歩10分
治療家のための指や腰を痛めないマッサージ塾 坂本指圧マッサージ塾

受付時間:9:00〜19:00 定休日: 木・金曜日

  1. ブログ
  2. 指を傷めず体に負担をかけないためには
  3. 指圧マッサージを行う際に余計な力が抜けて正確に指圧できる呼吸法
 

指圧マッサージを行う際に余計な力が抜けて正確に指圧できる呼吸法

指圧マッサージの呼吸法

こんにちは。指を痛めない坂本指圧マッサージ塾の坂本周平です。


指圧マッサージを行うとき、ご自身の呼吸には意識を向けられているでしょうか。指先のみに意識を向けすぎて、浅い呼吸になっていませんか。
たかが呼吸、されど呼吸。
安定した呼吸をしながら指圧マッサージを行うことで、施術者の体力消耗を軽減できますし、精神が安定して集中力が高まります。

患者様と直に触れるので、施術者が少しでも気を抜くと、それって患者様に伝わるんですね。「あ、今、上の空だな」とか「もしかしてちょっと手を抜いたかな」というふうに。
小手先のテクニックでは施術効果も何もあったもんじゃありません。

この記事では、改めて呼吸の大切さに触れていきたいと思います。

集中力を高める呼吸をするための姿勢

姿勢背筋を伸ばし、腰を立て、上腹を伸ばすように意識しましょう。腹部は胸の胸骨の下~臍までを上腹、へそから骨盤までを下腹に分けられます。


猫背の体勢になると、自然と上腹部を圧迫する姿勢になります。これは非常に体力を消耗しやすい姿勢であり、呼吸がしづらく集中力も低下します。なぜなら、上腹を圧迫する姿勢は主に胃を圧迫するからです。


また上腹だけでなく、胸も圧迫しますので肺や心臓にも負担がかかります。胃を圧迫すれば消化不良に、肺や心臓を圧迫すれば交感神経は高まりやすくなります。これでは疲れはとりづらく、呼吸もうまくできず、浅呼吸になってしまいます。


腹部は「上腹8:下腹5」の間隔になりますが、これが猫背や姿勢が悪いと「上腹5:下腹5」に近くなります。できるだけ上腹を8にしましょう。そうすると胸の圧迫もマシになり、呼吸もしやすくなります。施術中も心掛けるようにしましょう(座位でも立位でも)


当塾では、今の状態だけでなく長く好きな指圧マッサージを天職としていってもらいたいので、その視点を大切にお伝えしています。



呼吸に応じた指圧法

施術者自身の呼吸に注目

剣道

圧をかけるときは呼気(息を吐くとき)、圧を抜くときは吸気(息を吸うとき)に行います。皆さん、一気に力を入れるとき、息を吸って呼吸を止めたりしていませんか? 実は指圧においても、それ以外で体を動かすときにおいても、その呼吸は無駄な力が入りすぎて、身体に負担がかかりすぎます。


武道をしている方はお分かりかもしれませんが、例えば剣道において面を打つとき、なぜあんなに「めーん!」と声を出しながら打つのでしょう?

それは、息を吐きながら打たせるためなんです。息を吐きながら打突をすると、身体の余計な力が抜け、いつもよりも素早く、より正確に打ち込むことが可能になります(*’▽’)


息を止めながら「フン!」と力をこめると余計な力が入りすぎて、正確に打ち込めることができなかったり、バランスを崩して打突の後の残身(剣道は打突の後の落ち着いた姿まで決まらないと1本になりません)が取れなくなります。そして余計な力は体力をより消耗しますし、押さえる指にも大きな負担になりますよね。だからこそ施術者は(できるだけ)息を吐きながら指圧をし、圧を抜きながら息を吸うとよいのです。

患者様の呼吸に合わせる

背筋の軸を崩さず施術

背筋の軸を崩さず施術施術者自身の呼吸が整ったら、次は患者様の呼吸に合わせられればよりよいです。

特に背部の施術のときに、患者様の呼吸を観察し、会わせてみましょう(手足の指圧マッサージで患者様の呼吸に合わせるのは難しいですが)。


背部の施術のときは、軽く背中に手を置くと、患者様の身体が上下するのが分かります。この動きに合わせて、指圧を行うのです。

背筋を伸ばして姿勢を正し、軸をずらさず、患者様の呼気(息を吐く)に合わせて指圧をし、吸気にあわせて圧を抜きます。座位でも立位でも同じです。





背筋の軸を崩さず施術

患者様は特に身体が凝った状態で来られるのが大半ですから、身体は緊張して硬いです。これを力で押せば、施術者・患者様双方に負担がかかります。できるだけ息を吐いた時(少しでも緊張が緩むとき)に指圧していく方が、お互いの負担が最小限におさえられます。


ただ患者様の呼吸に合わせて指圧していくのは、思っている以上に難しいです。

なのでまずは、自分の呼吸を整え、少しずつ合わせていくこと心掛けましょう。相手の背中の浮き沈みに合わせて、呼吸を整えながら指圧をしますが、上体を揺らさず軸をずらさないこともお忘れなく。

本日は指圧の効果的な呼吸法についてお話ししましたが、この話は基礎的な内容になっています。より実践的な内容はブログでも追々紹介できればと思います。ご興味があれば、無料ガイダンスにいらしてくださいね。


指圧マッサージを少しでも学びたいと思ったら

一度ご連絡ください


☎ 06-6932-2722 

受付時間:10:00〜19:00(月休)


 大阪市城東区今福西6丁目4-29  アクセス情報はこちら