こちらでは 足の3陽経の一つ
足の陽明胃経 下腿 足の解説
を行っていきたいと思います
先ほどの通り 膝下の2陽経はこんな感じです 赤の線が陽明胃経
胃経の流れがわかった所で
下腿・足の足の陽明胃経の並びを順に書き出し 領域ごとに分ける
膝、下腿〜の経穴を順にあげていきましょう
犢鼻穴→足三里穴→上巨虚穴→条口穴→下巨虚穴→豊隆穴→解渓穴→衝陽穴→内庭穴→陥谷穴→厲兌穴
の順になります 簡単 図に表すとこんな感じですね(^^♪
次に この犢鼻穴~厲兌穴までを
膝、下腿、足首、足先 の領域別で分けていきましょう
膝 犢鼻穴
下腿 足三里穴→上巨虚穴→条口穴→下巨虚穴→豊隆穴→
足首 解渓穴
足先 →衝陽穴→陥谷穴→内庭穴→厲兌穴
に分かれますね
並びを覚え この大体の領域に分けて理解する事が大切になるんです(^^♪
では 一つ一つ解説していきましょう😃
まずは
下腿の尺度を測る事が大切です
下腿の陽経はすべて
外果尖〜膝窩中央【膝窩横紋、膝蓋骨尖端】で1.6尺で計ります
※下腿の陰経は1.5尺で計りますから混同しないよう注意しましょう
さて胃経でも当然 足の陽経ですので
外果尖〜膝窩中央【膝窩横紋、膝蓋骨尖端】で1.6尺で計ります
この 尺度上に並ぶ胃経の経穴をまず覚える事が必須です
それが
犢鼻穴〜解渓穴になります これの間も尺度は1.6尺として計ります
まずは これを忘れないように覚えましょう!
膝関節にある犢鼻穴 足関節にある解渓穴
膝関節 足関節など 他に肘関節手関節などの 重要な関節は尺度を図る上でも重要なポイントになるので大切!
ではそれぞれの尺度を見行きましょう まずは胃経の尺度を見るときに大切な
犢鼻穴ー膝蓋靭帯外方の陥凹部
犢鼻穴を取穴する為には膝蓋骨をしっかり確認!
膝蓋骨は逆三角形の形をしており、
上部を膝蓋骨底、下部を膝蓋骨尖に分かれます、膝を曲げると膝蓋骨尖はすぐわかります
また膝蓋骨尖は膝を伸ばすと靭帯が浮かび上がります
これが膝蓋靭帯です
この外側陥凹部がトク鼻穴になります
この犢鼻穴から解渓穴までを1.6尺と測ります
なので
並び順ではないですが
先に下記の解渓穴からみてみましょう
解渓穴ー足関節の前面 長母指伸筋腱と長指伸筋腱との間
足首前方を通る 前脛骨筋腱、長母指伸筋腱 長指伸筋健の確認法
※【足首前方を通る3つの筋の探り方はこちら】
足首の前方の関節を触る そして足首の前方に並ぶ3つの筋肉の健を探りましょう
足首前方を通る 前脛骨筋腱、長母指伸筋腱 長指伸筋健の確認法
前脛骨筋腱から探る(前脛骨筋は足首を背屈 内反する作用一番強いのですぐわかります)
前脛骨筋が確認できたところでお次は長指伸筋腱の確認です
長指伸筋腱の確認
さて今の説明で分かった3の筋の腱 そしてその腱の間にあつ経穴のまとめが次の通りですね
【前脛骨筋腱、長母指筋腱 長指伸筋健にある経穴】
1️⃣前脛骨筋腱の内側の陥凹部が脾経の中封穴【内果の前方】
2️⃣長母指伸筋健と長指伸筋腱との間の陥凹部が胃経の解渓穴【足首前方中央】
3️⃣ 長指伸筋腱の外側陥凹部が丘墟穴【外果の前下方】
になります
さて
先程、取穴した
犢鼻穴〜解渓穴までを膝蓋骨尖端〜外果尖までの尺度と同じ1.6尺
ととります
胃経の尺度がわかった所で
次は
下腿の胃経に関係する筋肉を紹介しましょう。
先程話した足首前面に沿ってある前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋のうつい
下腿に上がると途中で、長母指伸筋は深層に入るため
前脛骨筋、長指伸筋が下腿の胃経にある事になります(つまり下腿の胃経には長母指伸筋は直接かかわらないことになります)
特に脛骨尖端のすぐ外側にあるのか前脛骨筋、その外側にあるのが長指伸筋であります まずこの配列を覚えましょう
下腿の胃経の
犢鼻穴〜解渓穴のライン上にある
足三里穴、上巨虚穴、条口穴、下巨虚穴は前脛骨筋上にあり
この前脛骨筋のすぐ外側にある長指伸筋と前脛骨筋との間にあるのが 豊隆穴【前脛骨筋上にある条口のすぐ外側になる】と
理解しておこう 下記図参照
では犢鼻穴から解渓穴の間にある経穴を紹介していこう
下記に下腿経穴の解説に続く
下の図のように 犢鼻穴~解渓穴までの線状に
ポイントはまず 1.6尺の半分 8寸上の条口穴を取穴する事です
中点の条口穴を探った上で その上 犢鼻穴~条口穴の間 8寸にある
足三里穴ー犢鼻穴から解渓穴を結ぶ、犢鼻穴の下3寸に取る(解渓穴から上1.3尺)
条口穴の部位がわかり
犢鼻穴~条口穴の間 8寸がわかった所で
上巨虚穴ーー犢鼻穴から解渓穴を結ぶ、犢鼻穴の下6寸に取る
条口穴ー犢鼻穴から解渓穴を結ぶ、犢鼻穴の下8寸に取る 犢鼻穴から解渓穴のちょうど中点にあたる
条口穴は犢鼻穴~解渓穴までのちょうど中点上下8寸の位置にあるので
下巨虚穴ー犢鼻穴から解渓穴を結ぶ、犢鼻穴の下9寸に取る(解渓穴から上7寸)
犢鼻穴から解渓穴の中点の条口穴を先にとります
次に犢鼻穴から解渓穴を結ぶ線上からは外れるが
条口穴と同じ、8寸上にあり条口穴のすぐ外にある豊隆穴を紹介していこう
豊隆穴ー外果尖から上8寸条口穴の外側で前脛骨筋と長指伸筋の間
また長指伸筋は足首の方が確認しやすい 足をやや外反しながら背屈すると外果のすぐ内側に太い腱が触れる
臨床上のポイント 外果尖から7、8寸LINEはポイント
外果尖の上7.8上には胃経だけでなく他の足の二陽経のツボが絡んできます
まず各経絡経穴との7、8寸上にある経穴はこんな感じ
外果上7寸上にある経絡経穴
前から 下巨虚穴【胃経】ー陽交穴【胆経】ー外丘穴【胆経】ー飛揚穴【膀胱経】
外果上8寸上にある経絡経穴
前から 条口穴【胃経】ー豊隆穴【胃経】ー承山穴【膀胱経】
がそれぞれ並びます
なぜ。こんなに経穴があるのでしょうか?
これには必ず意味があります
これは私が臨床で考えたものなのですが、
下腿の3陽経に関わる筋
胃経は前脛骨筋、胆経は長腓骨筋、膀胱経は腓腹筋がそれぞれ膨隆し始める場所だからだと考えます
なぜ膨隆し始める部位がポイントなのか
それは
筋肉は角度が急に変わる所に負担がかかりやすいからだと考えられます
これは筋肉以外にもむくみをとるマッサージにおいても同じ事が言えると考えます
急に筋の角度変わる所はその分、血流も滞りやすいというのもうなづけると思います
他にも下腿にはポイントがありますが、まずこの外果尖上7、8寸はポイントと考えてもいいと考えます
さて
下腿の胃経の解説が終わった所で
足の方に進んでいきます
ここからは足首の解渓穴から第二指尖端の厲兌穴まで続きます
まずは図で大まかな流れを理解しましょう😃
ここでポイントになる骨は、
中間楔状骨、第2中足骨底 第2.3中足指節関節です図を見て骨の位置関係を確認しておき各経穴の解説に行きます
衝陽穴ー第2中足骨底と中間楔状骨との間で 足背動脈拍動部
ポイント 中足骨底付近には多くの経穴が存在する これをまとめてみます
足の6経絡のうち 腎経の然谷穴以外は各経絡とも中足骨底付近に経穴があるのでそれをまとめてみました
第1中足骨底の前下方 赤白肉際ー公孫穴(足の太陰脾経)
第1・2中足骨骨間 中足骨底接合部遠位陥凹部 足背動脈拍動部ー太衝穴 (足の厥陰肝経)
第2中足骨底と中間楔状骨の間 足背動脈拍動部ー衝陽穴 (足の陽明胃経)
第4・5中足骨底接合部遠位陥凹部 第5指の長指伸筋腱外側の陥凹部ー足臨泣穴 (足の少陽胆経)
第5中足骨粗面の後方が金門穴 第5中足骨粗面の遠位は京骨穴 (足の太陽膀胱経)第2・3中足指節関節の前(遠位)の凹みがが内庭穴 後ろ(近位)の凹みが陥谷穴
さてもう一度
第2指・第3指の間にある水かきを押さえてみましょう
この水かきの部分は第2・3中足指節関節の前(遠位)の凹みになります これが内庭穴ここでポイント 中足指節関節はめっちゃ経穴が多い! これをまとめてみました
厲兌穴ー第2指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分
爪甲外側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点または爪甲角近位外方1分
足の指先の経穴は 足裏の腎経の湧泉以外は
末節骨外側 爪甲角の近位外方1分 か 末節骨内側 爪甲角の近位内方1分
それ以外の足の経絡においても変わるのは ここだけ(足の少陰腎経以外)→腎経の湧泉穴は足裏からは始まるから
なので 足の井穴で覚えるのは 後 第何指にあるかどうか だけで行ける
腎経以外の他の足の5経絡を見てみると
足の太陰脾経ー隠白穴(足の第1指 末節骨内側 爪甲角の近位内方1分)ー爪甲内側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点
足の厥陰肝経ー大敦穴(足の第1指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ
足の陽明胃経ー厲兌穴(足の第2指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ
足の少陽胆経ー足竅陰穴(足の第4指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ーー爪甲外側縁 以下↑の隠白穴の説明と同じ
足の太陽膀胱経ー至陰穴(足の足の第5指 末節骨外側 爪甲角の近位外方1分)ーー爪甲外側縁 以下↑の隠白の説明と同じ