指圧マッサージって、うつ伏せになっている患者さんに対して、立った施術者が体重をかけるイメージはないでしょうか。
施術者は親指に力(体重)を込めるので、施術者の中には親指を潰してしまわれる方がいらっしゃいますし、「親指を潰してなんぼ」と目上の人に言われていた方もいらっしゃいます。親指を守ってくれるサポーターも販売されているくらいです。
ところが、親指が潰れたり痛くなったりしてしまうのは、「職業柄仕方がないことだ」とは思ってほしくないのですね。
坂本指圧マッサージ塾では、施術者の身体を守ることが大切だと常々申し上げております。潰れたような親指では、経穴(ツボ)を捉えきれません。ただ凝り固まった筋肉をぐいぐい力押ししてしまい、悪循環になります。
2025年4月のマンスリー勉強会では初参加の方もいらしたので、この基本に立ち返っての指圧マッサージ技術を習得する時間になりました。
指圧マッサージをする人の姿勢を見直す

体重をかける、力で押す…このようなイメージが先行しているから、自分の身体を壊してしまいます。自分より身体の大きな患者さんを相手にすることもあるので、身を削るような施術方法は通用しても若いうちだけです。
武道やスポーツをされた経験がある方ならイメージしやすいかと思いますが、技術を上げるには自分のフォームも見直しますよね。やみくもにバットを振るのではなく、脇を締めているか、軸はブレていないかなどを客観的に確認します。
指圧マッサージも同じです。脇を締めて、体幹をしっかり保って立つところがスタートです。普段の生活で、背もたれがなくても椅子に真っ直ぐ座れるかどうか、こんなところもチェックポイントになるかと思います。
指圧マッサージの指の使い方の思い込み

指圧マッサージは親指だけでぐいぐい押していくものではありません。私は人差し指、中指、薬指も使っています。
親指が大きいので圧をかけやすい利点はありますが、そもそも経穴(ツボ)はかなり小さいので、大きな面の親指を押し当てるだけは的確にツボを捉えているかは怪しいです。
親指を使うならば先端を使い、身体の部位によっては人差し指や中指も使っていきます。
人差し指や中指だと力を込められないと思われますが、体幹をしっかりし、的確にツボを捉えていれば「力」ではなく「体重」をかけるだけで十分効きます。せっかく学んだ経穴(ツボ)を理解してきちんと捉えられていますか。頭で理解するのではなく、触診できるようにまずは自分の手足などで練習していきましょう。
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どうしても「親指で押す」という思い込みや経験が先に出てしまうかもしれませんが、少しずつ慣れていけば、他の指を使えるようになりますし、そうすると同時に片手でも最低2本の指を使えるようになると、一気に複数の経絡(ツボ)をとらえることも可能です。この技術が身につくと、短時間で即効性のある指圧マッサージを提供することが可能になります。
坂本指圧マッサージ塾では、真面目に学びたい人だけが集まっています。
ぜひ、ご一緒しませんか。